2023年10月末、スイス・ジュネーブにて開催された水俣条約締約会議の場で、直管蛍光灯の製造と輸出入を2027年末までに禁止することが決定されました。電球型蛍光灯とコンパクト型蛍光灯はすでに2025年末にて製造と輸出入の禁止が決定しており、この決定で一般照明用のすべての蛍光灯の製造が2027年末で終了する運びとなりました。
この背景には蛍光灯に使用されている水銀には毒性があり、健康に悪影響を及ぼすリスクがあるためです。また、水銀が含まれているため、オフィスや工場などで廃棄する際には、産業廃棄物として処理しなくてはなりません。しかし、現状は適切に処理されていないことも多々あり、地下水や河川の水質汚染も懸念されていたからです。
また、蛍光灯ランプの製造終了が決定したことで各メーカーも徐々に生産量を落とすことが見込まれ、交換用蛍光ランプのストックをされる方との需要バランスが悪くなり、品切れなどが発生すると予測できます。さらにLED照明も需要が高まり、一時的にはこちらも品薄状態になるおそれもあります。LEDには電気代の節約やメンテナンスの頻度が少なくなるなどメリットがあります。早めのLED照明への交換をお勧め致します。
詳しくは日本照明工業会のホームページに案内が出ておりますのでご覧ください。